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奈良市の消化器内科クリニック。胃カメラ(経鼻内視鏡)と大腸カメラは、まえかわ医院へお任せください。

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 6月
 健康保険証がなくなる?






蒸し暑くなって気候の変化に身体がついていかない今日この頃です。さて政府はマイナンバーカードの健康保険証としての利用を促進するため、将来的に現行の保険証の廃止を目指すという指針を出しました。20211020日よりマイナンバーカードが健康保険証「マイナ保険証」として利用できるようになっていますが、マイナ保険証に対応している病院は19%にとどまっています。ちなみにマイナンバーカード普及率は現在43%です。なぜマイナ保険証は普及が遅れているのでしょうか?
まずマイナンバーカードは顔写真をそえて自分で申請する必要があり、さらに5年ごとに更新する必要があります。健康保険証は黙っていても手元に届くのに、マイナ保険証はいちいち手続きしないといけないのは面倒ですね。さらにマイナ保険証を使用すると、月に初診料21円、再診12円、調剤が9円上乗せされます。本当にマイナ保険証を普及させたいのなら、逆に安くしないといけないくらいだと思います。そして病院側にも事情があります。マイナ保険証を読み取るためには、専用のカードリーダーとパソコン(OSWindows server)を1台置く必要があります。カードリーダーは無償で提供され、パソコンは補助が受けられますが、それでも設置費用の全てはカバーされません。そしてなによりシステムメンテナンス料金と称して、IT業者に毎月2万円以上を延々と支払い続ける必要があるのです。ただマイナンバーカードを読み取るだけのために、なぜ新たに専用パソコン1台が必要なのか、まったく意味が分かりません。それこそデジタル省が専用アプリを開発して無償で配布し、事務で使っている現状のレセコンにアプリを入れてカードリーダーを使えるようにすれば済む話なのです。台湾のデジタル大臣のオードリー・タン氏なら、そのくらいのアプリなら1日で作ってくれそうです。今のやり方では、病院にとっては無駄なパソコンと手間と余計な出費が増えるだけでなんのメリットもありません。IT後進国の日本の政治家はデジタル化以前に、まず余計な手間と物と無駄な出費をなくすという、根本的なシステム設計から考え直す必要があるのではないでしょうか。









 5月
 コロナ禍における癌





日本人の2人に1人が癌になるリスクがあり、3人に1人が癌で亡くなる時代。癌は早期発見・早期治療が大切です。コロナ禍において癌の患者数は一体どうなっているのでしょうか?
国立がん研究センターは2020年のがん罹患数(新規患者数)が集計開始の2007年以降、初めて減少したと発表しました。2019年比5.9%減で、新型コロナウイルス流行に伴う最初の緊急事態宣言発令中の5月に特に大きく減少したとのことです。しかしここにきて最近、どうもがん患者さんが増えてきているような気がします。それも初期癌ではなく、ある程度以上に進行した状態で発見されることが多くなっています。当院だけでも、大腸癌2名、胃癌1名、肺癌1名、膀胱癌1名、検査待ち3名。コロナによる受診控えの影響がここにきて現れてきているような感じです。がんの早期発見には胃カメラや大腸カメラ、CTMRIPET検査などを定期的に受ける必要がありますが、全員がこれらを受けるのは不可能であると言えます。そこでまず受けるべき検査を挙げるとすれば、血液検査でしょう。年に1回、採血の時にがんマーカーを測定することが、もっとも簡便かつ有用だと思います。初期癌ではマーカーが上昇しないことも多いですが、ある程度の拾い上げには有用です。胃癌・大腸癌・すい臓がん・胆のうがん・腎臓がん・肺がんなどの発見に、CEACA19-9の測定が役立ちます。男性なら前立腺がんの発見にはPSAの測定が有用です。女性は乳がん・婦人科検診を受けることが望ましいです。さらに受けるとすれば胸部レントゲンと便潜血検査でしょうか。これらは肺がんと大腸がんの拾い上げに有用です。あとはできれば胃カメラは受けておきたいところですね。腹部エコー検査もオプションとして考慮したいです。がんマーカーやレントゲン、便潜血などで異常があれば、なるべく早い段階でのCT検査、胃カメラや大腸カメラを受けることをオススメします。










 4月
 ワクチン4回目について





桜が満開となりましたが、まだ肌寒さを感じる今日この頃です。最近はロシアのウクライナ侵攻や円安に伴う物価上昇が世間やマスコミにとって最大の関心事となり、コロナに関するニュースが減りました。新型コロナの第6波は鎮静化しつつも長引いている印象です。新型コロナはステルスオミクロン「BA.2」への置き換わりが進んでおり、4月中に国内での検出割合がほぼ100%に達するとみられています。次の第7波への警戒も十分にしておく必要があるでしょう。国内ではワクチンの3回目接種率がようやく40%を越えたあたりですが、政府は4回目の接種を早ければ5月の開始を目指す方向で検討しているとのことです。
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回目接種はイスラエルのデータが出ていますが、3回目接種後45ヶ月で抗体価は10%ほどに低下し、4回目の接種により3回目接種2週後をやや上回るほどに抗体価が上昇するとのことです。これは4回目接種が3回目以上のブースター効果は得られず、時間が経って落ちてきた抗体価を回復させるだけということになります。また現在のmRNAワクチンでは野生株に対する中和抗体は十分上昇が得られますが、オミクロン株に対する中和抗体の上昇は十分ではなく、4回目接種でもオミクロンに対しては部分的な防御に留まるだろうと述べられています。今後46ヶ月毎にワクチンを打っていく必要があるのかどうか、また若年層が接種する意味があるのかどうか、真剣に考えていかなければならないと思います。オミクロンになって重症化率はかなり低下しており、また重症化リスクを抱える方への経口薬や注射薬の使用も一般化してきています。今後コロナが強毒化する方向に変わらなければ、高齢者や重症化リスクの高い方だけが4回目接種を行うという選択肢もあるのではないでしょうか。










 3月
 ステルスオミクロン「BA.2」






オミクロン株による新型コロナ第6波もピークを越えた感があります。3月に入り暖かくなってさらに減少が加速すると思われますが、懸念すべき点としては重症者数の減少が鈍いことがあります。第5波では都内感染者数のピークから2週間後に重症者数がピークアウトしていますが、第6波は感染者のピークから4週間経っても重症者数が減少に転じる気配がありません。その要因としてオミクロン株の亜種「BA.2」の影響が考えられます。「BA.2」はステルスオミクロンと呼ばれ、これまでに愛知、東京、宮城、大阪、神奈川で確認されています。ステルスオミクロンは一部の遺伝子検査でオミクロン株かどうか判別しにくい、また既存のオミクロン株「BA.1」と判別しにくいということから命名されました。20221月からイギリスやデンマークなど複数の国で置き換わってきており、今後日本も「BA.2」に置き換わるのか見逃せない状況です。「BA.2」は「BA.1」よりも感染力が強いとされ、さらに気管支内にとどまらずに肺の中に入り込み、肺炎など重症化につながりやすい恐れがあると報告されています。都内で肺炎型の重症者が急増しているのは、すでに侵入した「BA.2」が影響している可能性があります。先日、英国保健省からオミクロンに対するワクチンの発症予防効果が発表されました。3回目にファイザー社製を接種すると有効性は70%程度まで改善し、10週間以降も40%から50%を維持します。3回目にモデルナ社製を接種すると、有効性は75%へ改善し、9週目までは70%程度を維持します。今はとにかくできることをしていくしかないと思います。3回目のワクチン接種、手洗い・うがい・3密を避ける行動を続けていきましょう。









 2月
 オミクロン株の感染拡大






新型コロナはオミクロン株の感染拡大によって、日本でも1日あたりの新規感染者数が10万人を越えました。奈良でも1千人の大台に乗りましたが、全国の重症者数が1千人以下でおさまっているのが救いです。
コロナの診断ですが、有症状者はPCR・抗原検査を受けます。コロナが陽性の場合には10日間(症状発現日を0日目として10日目に解除)、かつ症状軽快後72時間が経過するまで自宅療養またはホテル療養となり、中等症以上は入院となります。コロナ陽性者との濃厚接触者または無症状のコロナ陽性者は、7日間(接触日・検査日を0日として8日目に解除)の自宅待機となります。この期間はそのうち5日間となるかもしれません。治療についてですが、オミクロンは軽症で済む場合がほとんどで、一般的な解熱剤などを用います。重症化リスクがあり、かつ発熱や呼吸器症状などが強い場合には抗ウイルス薬が用いられます。軽症に用いられる薬剤として経口薬モルヌピラビル(ラゲブリオ🄬)、抗体注射ソトロビマブ(セビュディ🄬)があり、オミクロンによる入院や死亡リスクをモルヌピラビルが30%、ソトロビマブが80%低下させます。中等症以上で用いるレムデシビル(ベクルリー🄬)もオミクロンに対して有効とされ、軽症でも使えるようになりました。抗体注射ロナプリーブ🄬はオミクロンには効果が薄いので使われなくなりました。コロナワクチン3回目接種についてですが、イギリスの大規模調査ではオミクロンの発症予防効果60-70%、入院予防効果88%と報告されています。私も1月末にブースター接種を受けましたが、副作用は1回目と同程度の軽い筋肉痛のみでした。ワクチンへの過度の期待は禁物ですが、できるなら受けておいた方が無難かと思います。なんとか2月中に第6波がピークを越えて収束に向かうことを期待します。









 1月
 謹賀新年







2022年、新しい年を謹んでお祝申し上げます。
新型コロナの世界的流行も丸2年が経ちました。世界人口78億人に対する新型コロナの感染者数は累計2.8億人(3.6%)、死者数は540万人(0.07%)を越えました。日本では人口1.2億人のうち累計170万人が感染(1.4%)、1.8万人が死亡(0.015%)しています。最も死者が多い米国では人口3.3億人のうち累計5317万人が感染(16.7%)、82万人が死亡(0.25%)しました。日本の感染者数と死亡者数の少なさをみると、日本の新型コロナへの対応は間違ってはいなかったのだと思います。現在は南アフリカで発見されたオミクロン株が世界的に急速に増加しており、デルタ株を上回るようになってきています。オミクロン株は弱毒ながらも感染力が強く、アメリカやフランスでは新型コロナの感染者数が過去最多となっています。日本でもじわじわと増加しつつあり、第6波は避けられない状況かと思われます。しかしオミクロン株は重症化や死亡のリスクは低く、むしろ全例入院させることによって病床が逼迫してしまうことの方が懸念されます。オミクロン濃厚接触者の追跡と14日間の隔離もすでに限界にきており、今後は発症者の自宅隔離やホテルでの宿泊療養がメインになってくるかと思います。南アフリカではすでにオミクロン株による感染が急速に拡大したあと急速に縮小しており、人口の70%がすでに感染したことでピークを越えたとのことです。ウイルスの感染力が高くなり弱毒化していくということは、新型コロナがただの風邪となっていく過程にあるのかもしれません。なんとか今年中に世界中の新型コロナ感染が収束へと向かうことを願います。







まえかわいいん

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