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奈良市の消化器内科クリニック。胃カメラ(経鼻内視鏡)と大腸カメラは、まえかわ医院へお任せください。

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 7月
 東京オリンピック開催に向けて






723日から開催される東京オリンピックを目前にして、コロナワクチンの接種が高ピッチで進んでいます。ワクチン2回接種が完了した人数は1500万人を超えようとしており、7月中には16歳以上での接種予約が開始されます。現在、市町村の集団接種やクリニックでの個別接種で用いられているのはファイザー製のmRNAワクチンです。企業などの職域接種ではモデルナ製のmRNAワクチンが導入されましたが、モデルナの供給が追い付かずに新規がストップしている状況です。アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンを使っていこうという動きもありますが、mRNAワクチンに比べると有効率の低さや血栓症問題があり、忌避する人も少なくないでしょう。インドのデルタ株やデルタプラス株、南米のラムダ株などの変異株が世界中で増加してきている現状を鑑みても、変異株にもまだ有効性が期待できるmRNAワクチンを希望する人が圧倒的に多いのではないでしょうか。先日、ウガンダの選手団から検出されたのはデルタ株でした。
そんな中、日本でもようやく年内に塩野義製薬のワクチンが実用化されそうです。これは遺伝子組み換え蛋白ワクチンと呼ばれるもので、従来のインフルエンザワクチンなどと同じタイプのワクチンです。mRNAワクチンに比べると有効率は低いですが、国産であること、副作用の少なさ、従来タイプのワクチンとしての実績や安心感があります。mRNAワクチンはちょっと・・・という人にも受け入れやすいのではないでしょうか。いずれにせよ、ワクチン接種を受けた後も、これまで通りマスクや手洗い、3密を避ける行動は続けていくべきだと思います。オリンピックが世界のコロナウイルス博覧会とならないよう、せっかくのオリンピック観戦がオリンピック感染になってしまわぬように祈ります。










 6月
 コロナワクチンを打ってきました







緊急事態宣言が延長される中、当院では521日から後期高齢者のコロナワクチン接種が無事にスタートしました。ゴールデンウィーク明けには窓口に予約が殺到、待合室が過密状態となりましたがその後は予約の状況も落ち着いてきています。私自身も先月にコロナワクチンの接種を受け、2回とも無事に終了しました。副反応としては接種した部位の筋肉痛があり、特に2回目の接種後は痛みがひどく腕を持ち上げるのもちょっと辛かったほどですが、3日目にはほぼ正常に動かせるようになりました。発熱や頭痛はなかったですが、一緒に受けた女性職員は37℃台の微熱と倦怠感があったとのことです。ファイザーのmRNAワクチン「コミナティ」の日本における副反応の頻度は1回目が疼痛90%、頭痛・倦怠感20%37.5℃以上の発熱が3%と報告されています。2回目には疼痛90%、頭痛・倦怠感50-60%37.5℃以上の発熱が40%にみられるとのことで、2回目を打つ時には翌日のスケジュールを空けておくのが無難でしょう。副反応は若い人や女性で出やすいようです。疼痛や発熱時にはアセトアミノフェン(カロナール)が使えますが、事前の服用については有効性が証明されていません。
日本ではファイザーに続き、モデルナのmRNAワクチン、アストラゼネカのウイルスベクターワクチンも承認されました。モデルナの効果はファイザーとほぼ同等で有効率90%超ですが、アジア人に対してはファイザーよりも有効率が高いというデータも出ています。しかしファイザーと比べるとやや副反応が強いようで、腕が腫れることが多いらしく“モデルナアーム”と揶揄されています。アストラゼネカ製は有効率が70%とやや低めで血栓問題も残っており、日本で使われることは当面ないと思われます。大型の接種会場の設置やクリニックでの個別接種が始まったことで日本におけるコロナワクチンの接種が加速すると思われますが、副反応にも十分注意して受けていただきたいと思います。











 5月
 コロナワクチンの予約について









新型コロナ第4波の真っ最中です。奈良でも新規感染者が100人を越える日がみられるようになりました。大阪、京都、兵庫と東京では425日~511日の予定で緊急事態宣言が出されています。海外ではインドでの感染者が急増しています。1日あたり30万人超の新規感染が続いており、米国に次ぎ2カ国目となる累計1500万人を突破しました。これにはインド株(二重変異株)の影響が指摘されており、日本国内でもすでに数例の発症が認められています。これまでとは違って新型コロナの変異株は若年者でも発症、重症化がみられるので注意が必要です。
さて、変異株にどこまで有効なのかは分かりませんが、とにかくワクチン接種を完了させることが急務です。奈良市では56日から後期高齢者のワクチン集団接種の予約が開始となります。会場は学園前の西部公民館、そごう跡地のミ・ナーラ、日航奈良ホテルの3ヶ所です。おそらく奈良市のワクチンコールセンターには電話が殺到して、オペレーターがてんてこ舞いになることでしょう。クリニックでの個別接種については奈良市と医師会の間で調整が続いていますが、先日の説明会ではまだシステムが固まっていない様子でした。奈良市がすべての予約を取りまとめて各クリニックに割り振るのが一番スムーズにいくと思うのですが、今のところクリニックでの個別予約を中心に進めているようです。奈良市のコールセンターが手一杯なのと、かかりつけ優先で予約を取れるようにするためだと思われます。当面は当院でもかかりつけ患者さんのみへの対応となり、一般の方は市のコールセンターへかけていただくことになるでしょう。そうしないとクリニックの電話回線がパンクしてしまいますので・・・とにかくスピード感を持ってシンプルで分かりやすいシステム作りをしていただきたいですね。










 4月
 mRNAワクチンとは?






今年も桜がきれいに咲きましたが、新型コロナの第4波がひたひたと押し寄せてきています。大阪では新型コロナの新規感染者数が全国最多となり、1ヶ月のまん延防止等重点措置が取られることになりました。全国でのワクチン接種も進みが遅く、なんとも歯がゆい思いです。
さて、従来のワクチンは弱毒化・不活化したウイルスや、ウイルス蛋白の一部を注射することで抗体が作られるというものでした。しかしmRNAワクチンはまったく新しいタイプのワクチンです。今まで体の外で培養・精製していたワクチンを、その設計図を体に入れることで自分自身の体内で作るイメージです。ウイルスの表面にあるスパイク蛋白と呼ばれる部分の「遺伝子(mRNA)=設計図」を注射すると体内でウイルスのスパイク蛋白が作られ、それが従来のワクチンと同じ役目を果たすことで抗体が産生されます。mRNAは1本鎖で不安定であり、蛋白合成後にまもなく消失します。ヒト本体のDNA(2本鎖、ゲノム)を書き換えるといった本来の遺伝子治療とは異なるものであると言えます。
mRNAワクチンのメリットは機械で簡単に命令文が作れるのでウイルスそのものを培養する必要がなく、安全で素早く大量に作れることです。少しの変異があってもすぐにそれに対応することが可能です。有効率も90%超であり、不活化ワクチンよりもはるかに高い数値であると言えます。一方、mRNAワクチンの欠点は温度管理の難しさです。ファイザー製は-75±15℃、モデルナ製も-20±5℃という超低温で保存する必要があり、解凍後は一般の冷蔵保存では5日程度で期限切れとなります。短期的な副作用としてアナフィラキシーが問題で、女性に多い傾向があります。中期的な副作用として血栓症や抗体依存性感染増強(ADE)が懸念されます。長期的な副作用として自己免疫疾患や発癌などの可能性も挙げられますが、現時点では不明です。しかしもともとmRNAワクチンやDNAワクチンは、20年前より癌の治療として研究が進められてきたものでした。今回の新型コロナワクチンで初の実用化となったわけですが、もし大きな副作用がなければその技術は抗がんワクチンとしても役立つはずです。mRNAワクチンが医学の大きな進歩に繋がることを期待します。








 3月
 コロナワクチンの接種が
 始まりました






217日からコロナワクチンの接種が日本でも始まりました。ワクチンの対象者は16歳以上で、医療従事者470万人の接種が先行します。412日から65歳以上の高齢者3600万人の接種が始まり、次に基礎疾患のある方(心臓・呼吸器・肝臓・腎臓などの慢性疾患、治療中の糖尿病、免疫不全、ステロイド投与中、血液疾患、神経疾患、染色体異常、睡眠時無呼吸症候群など)820万人と高齢者施設の従業員。一般の方の接種は78月になると思われます。接種場所は現在のところ公立病院や公的施設となります。これはファイザー社のmRNAワクチンが-75℃での管理が必要で、ディープフリーザーを持つ施設が限られるためです。今後クリニックでの個別接種も可能となるように、医師会が現在調整を行っています。
ファイザー社のmRNAワクチンは3週間の間隔をあけて2回接種することで95%の有効性が得られるとされ、効果の持続期間は不明です(半年~1年?)。接種方法は筋肉注射で、短期的な副作用として接種部位の疼痛、倦怠感、発熱や頭痛、アレルギー反応などがあり、重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)は欧米で1人/10万人(0.001%)と報告されています。新型コロナワクチンそのものや、その成分であるポリエチレングリコール(化粧品等に含まれる)やポリソルベート(乳化剤としてチョコレート等に含まれる)などにアレルギーがある方以外は接種が可能とされますが、喘息やアレルギー体質の方、特にアナフィラキシーの既往がある方は注意が必要でしょう。中長期的な副作用に関しては現在のところまったくの未知数です。なお妊婦さんに対しては、ワクチン接種の努力義務はないとされています。私自身もワクチン接種を受けた上で、患者さんにもすすめていきたいと思います。










 2月
 パルスオキシメーターとは?








最近TVでもよく取り上げられている、パルスオキシメーターというものをご存じでしょうか?たいていの医療機関には置いてあるものですが、最近ではコロナ感染の広がりを受けて個人で購入する方も増えているようです。パルスオキシメーターとは経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の測定器で、分かりやすく言うと「血液中の酸素を測る機械」です。肺から血液中に取り込まれた酸素はほとんどが赤血球のヘモグロビンと結合し、動脈を通って全身に運ばれます。動脈血のヘモグロビンのうち何%が酸素と結合しているか経皮的に測定した数値がSpO2であり、血液中に酸素が十分足りているかどうかの指標となります。SpO295100%なら青信号、9094%は黄色信号、90%未満は赤信号で酸素吸入が必要な状態です。肺炎やCOPD(肺気腫や慢性気管支炎)、喘息発作などによってSpO2は低下します。
パルスオキシメーターは小さな装置(プローブ)を指先や耳朶に装着することでSpO2を簡便に測定できます。プローブから発振した赤外光(波長940nm、酸素結合したヘモグロビンがよく吸収)と赤色光(波長660nm、酸素結合していないヘモグロビンがよく吸収)を指先の動脈に当て、吸光率や反射率を分析することでSpO2が計測されます。指先の血行が悪いと実際よりも低い値が出ることがあり、注意が必要です。個人でパルスオキシメーターを持っておきたいのは喘息やCOPDの方、肺炎を繰り返している方などです。一般の方が購入する必要性はないと思われますが、コロナで自宅待機になった場合には肺炎や呼吸不全の早期発見に役立つかもしれません。息苦しいと思ったら早めに医療機関を受診して、SpO2を測ってもらいましょう。











 1月 
 2021年 謹賀新年









新しい年を謹んでお祝申し上げます。
今年は丑年ということで、48歳を迎える私は年男になります。年男というのは地域によって縁起が良い所と悪い所に分かれるようですが、多くの地域では「縁起が良い」とされているようです。私も良いことがあると思って、また今年1年を頑張りたいと思います。
さて、昨年は新型コロナに振り回されているうちにあっという間に1年が過ぎ去ってしまいました。今年はなんとか世界中でコロナが収束に向かっていくことを願います。アメリカや中国などでは早くもワクチン接種が始まっていますが、日本でも春にはワクチン接種が始まる予定です。なにぶん新型のワクチンということで副作用が未知数なのと、コロナの変異ウイルスに対しての効果といったところも懸念されます。変異ウイルスはイギリスや南アフリカで発生しており、日本国内での発症も確認されています。現状のワクチンが即座に効かなくなるということはなさそうですが、感染力が従来よりも上がっているようなので要注意です。寒さの続く13月くらいまでが第3波のピークと思われますので、なんとか乗り切っていきたいですね。十分暖かくして、マスクの着用、手洗い・うがいをこまめに、3密を避ける行動を続けていきましょう。
それでは、今年1年がみなさまにとって良い年でありますように。






まえかわいいん

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